2018.11.10

『ねえ、オーロラって見た事ある?』

『ねえ、オーロラって見た事ある?』
今から9年前にこんな書き出しで、産声を上げたばかりの”オーロマンコート”のことを僕らは書いていた。
それから本当に、オーロラマンコートを来てオーロラを見に行く日が来るとは。
E-18163 オーロラマンコート4.0    ¥78,000-
IMG_6452弊社チーフパタンナー萩原は昨年10月に、アイスランドのオーロラの下でオーロラマンコートを着ていた。極寒の地でもオーラマンコート4.0があれば、オーロラともに時間を過ごせると言い切っていた。
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フルモデルチェンジをした”オーロラマンコート4.0”は、「先進」と「継承」により貴方をさらなる着心地の高みへ連れて行く。

オーロラマンコートは、僕らがその時に持っている全ての力を注いで創るEEL ProductsのOUTERフラッグシップモデルでなければならない。そう、このコートは進化を続けるコート。言うならばTOYOTAのランドクルーザーように。

<fabric>

表地は、よりWOOLの糸を限界まで強撚しヘビーに使用しても糸が出にくく、高密度になることで厳しい環境化でも風を通さず着る人の体温を奪われない。また、力強く編み込まれたヘビーツイルは、適度に綾の感覚を開けることにより生地スムーズにドレープし、厚地な生地なのに動きを妨げることはない。

<pattern make>

先代モデルより肩のデザインはセットインからラグランスリーブで変更され、今期モデルは袖下から脇腹に剥ぎを一枚入れることにより、腕を上げるアクションをより快適に実現した。

<liner>

フード内側まで張り巡らされた柔らかなボアは首から耳元まで優しく包んでくれ、まるで寒い冬の日の決して手放すことのできない寝室の毛布のよう。

<detail>

先代モデルから継承されている胸にあるハンドウォーマーポケットのポケ袋には、かじかんだ指先をそっと温めてくれるマイクロスエードの”ヒートポケット”を継続採用している。そして、今モデルより新たに採用された右フロントポケットには、モバイルフォーンへすぐにアクセスできるように専用ポケットを配置し、急な着信でも慌てず落ち着いて対処できる

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2018.11.09

サザンカはなぜ冬に花を咲かすのか

もしボクがサザンカだったら絶対に春に咲きたいと思う。だって、冬はやっぱり寒くて辛いもの。
どうせなら花を咲かせるなら、春のポカポカ陽気の中「ほら、やっと花が咲いたよ。春が来たね。」っていっぱいのヒトに見てもらいたい。
第一、生きて種を残すためにも冬は日光も少なくて栄養とれなさそうだし、虫たちも外に出歩かないから大事な花粉を運んでくれるのも機会も少なそう
E-18162 サザンカコート ¥55,000-
E-18162 サザンカコート(ライナー付) ¥74,500-
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春のほうが陽だまりの中、気持ちよくのびのびと日光浴しながら、冬眠から目覚めた虫たちに蜜をあげる代わりに花粉を運んでもらって、
お散歩している親子とかにあのお花キレイだねとか言われちゃたりしたほうが絶対に良いと思う。
じゃあなんでサザンカは冬に花を咲かせるのだろう…。
きっと、サザンカは周りに流されない実直な優しい心を持った花なのだろう。とボクは思う。
ボクみたいのが、「春は暖かくて虫たちもいっぱい来るからラクだよ。春に咲こうよ〜」なんていっても、たぶんサザンカは「冬もいいもんだよ。空気も澄んでるし静かでじっくり花をさかせることができるし、もし冬眠の途中にのどが渇いて起きてしまった虫に蜜をあげることができるし、落ち込んでいるヒトが冬に咲く花をみたら、少しは元気になるかもしれないしさ。」なんて言うのかな。
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表地は織物の一大産地の尾州にて丁寧にゆっくりと織り上げらたニットメルトン。ニットメルトンとは、ニット組織で編み立てられたウールをメルトンと同じくフェルト化した織物で、ニット特有の柔軟性と肌触りを持ちながら、メルトンの長所の丈夫で保温性に優れた、まさに”柔”と”剛”両方を持ち合わせた生地である。そのため、コシは残しつつメルトン特有のパキッとしたハリは抑えられ、ニットのような柔らかい落ちやドレープの表情を持つ。また、昨年よりアップデートした箇所で特記したいのが襟のデザインであり、昨年まではステンカラーのようなやや小さめの襟型だったが、この厚いニットメルトンだと襟の吸い付きが悪く襟が立ち気味になってしまうことがあった。なので今年は襟のデサインをP-COATの様な大きめの襟にし、襟の下側のパターンを上側より小さくすることで、しっかり襟が返るように細かく修正を繰り返した。その結果、今までにはないキレイな収まりの良いズッシリとした襟を実現。また、今年も”内側にライナーを付けたモデル”と”ライナー無しのモデル”の発売しておりライナーは今期に先に発売しているE-18167 light warmmerなので、今期に先に light warmmerを購入した方はこのサザンカコートとドッキングすることが可能である。
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2018.11.02

今、僕達はクラシックなチェックやアーガイル、ツイードなど英国調なモノが気になる。

18A/Wコレクションでも多く取り入れてきたように、トラッドなアイテムや柄、素材がとても新鮮で今の気分なんです。
そんな英国気分の僕らは英国を代表するキルティングジャケットの定番ブランド”LAVENHAM”に別注をお願いしました。
今から20年前、90年代終わりに学生だった僕は、セレクトショップ御三家でラベンハム買って、A.P.CのデニムにALL STARを履いてデイバッグを背負い、ウキウキ通りを行ったり来たりしていました。
「あの感じで今着たい!」
そして昨年の9月に、僕らはあの頃の印象のシルエットを求めていざ代理店へ!
そこで着させてもらった今の主流のモデルは、僕らの印象とは懸け離れたとても細いモデル…。
(これじゃない!もっと肩幅もアームも広くて、ウエストにこんな絞り込み無くボックスのシルエット。
あの頃のクラシックな感じが欲しい。)
「あの…もっとボックスシルエットの無かったですっけ?」
「もしかして、”MILDEN”ですか?あのモデルはここ10年どちらもオーダーしていませんよ…。
多分、倉庫の奥にあると思うのでチョット待っててもらえますか。」
数分後、奥から持ってきたもらったキルトジャッケに袖を通すと、
「そう!これこれ!この野暮ったく感じる太いアームホールとボックスシルエット。このシルエットが今まさに僕らが着たいラベンハムなんです。でも、さすがに当時のままだど着丈が長すぎて、太いパンツ合わせづらいかな。よし、着丈をもう少し短くした方が良さそうだな…。」
そんなこんなでEEL Productsの別注ラベンハム出来上がっていった。
具体的にお話していくと、僕らのラベンハムは、現主流の”レイドン”や”デンハム”という極端に細身のシルエットとは違い、肩や身幅にゆとりを持たせ着丈の長いクラシックな形。
だが、今の感覚だと着丈が長すぎて野暮ったく見えるので、サイズによって着丈を6cm〜8cm短くしてクラシックな顔を残しながら、今の気分で着れるサイズ感に修正。
ジャケットの上に羽織っても裾が出ないギリギリの着丈でビジネスシーンはもちろんのこと、20〜30代のラベンハムを通ってこなかった世代に向けても、パーカーやキャップなど少しカジュアルな着こなしでコーディネートできるカタチに仕上げた。
さらにEEL Pruducts別注のスペシャル仕様が2つ。
①レイドンやデンハムのモデルで採用されている前端のコーデュロイパイピングを、EEL Pruductsは4オンスナイロンテープに。
②定番モデルのスナップボタンはプラスチックですが、EEL Pruductsは馬のロゴが刻印されたメタルボタンを使用。
ブランドの歴史を彩ってきたクラシックモデルをEEL Products流に大胆に別注。
是非、一度袖を通して英国の匂いを感じていただきたいです。
”LAVENHAM”
69年に当時エリザベス女王に仕える女官であったミセス・エリオット氏によって設立されました。創設者のミセス・エリオットはある時キルティングを加工した生地を使い女王の乗る馬用のホースブランケットを作ることを思い付きました。当時のホースブランケットはジュート素材が主流で保温性が悪く改良を求める声が上がっていました。そこで彼女はナイロンキルティングを使ったホースブランケット発案。軽さ、保温性、耐久性を備えていたことから瞬く間に需要が広がっていきます。その後、乗馬愛好家からこの素材で作られたジャケットへの要望が高まり、1972年にナイロンキルティングジャケットを発表。1978年には名作と名高い”ダイヤモンドキルティングジャケット”をリリースし、本国イギリスでの人気を不動のものに。そしてイタリアやパリでのブレイクを経て今では世界中で愛されるキルティングジャケットブランドとなりました。
EA-18161 LAVENHAM MILDEN × EEL Products ¥44,000-
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生地の生産から縫製に至るまで徹底した自社生産管理で、もちろん生産はMade In England。
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語弊がないようにお伝えしたいのが、この別注のLAVENHAMがSUITに合わせてはいけない訳ではない。
SUITやジャケパンに合わせるコーディネートは、日本では10年以上ビジネスシーンでは定着している訳であり、合わせ方の選択肢が多いということは、優れた洋服の定義の1つであると思う。
事実、現主流の細身の”レイドン”や”デンハム”が体系的に合わないがっしりした体格のビジネスマンには是非、EEL Pruducts別注”MILDENを着て欲しい。
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2018.11.01

「また革靴を履きたいが、スニーカーに慣れてしまった貴方へ。」

秋が来ると革靴が履きたくなる。
フクのボリュームが気温の低下共に増し、素材も毛足があるモノや柄もチェックやアラン編みなどを身に纏いたくなる。そのフク達と程よく均衡を保つために、足元はスニーカーも良いがやっぱりブーツや革靴がバランスが良い。それでも長い間スニーカーに慣れてしまった方は、ついつい革靴に足を入れる事を躊躇してしまうのではないか。

だって、スニーカーの方が楽だもの…。
言わずもがな、ボクもその一人だ。
それでもボクはフク屋として革靴を履く時がある。久しぶりに履くと、スニーカーに比べてアスファルトの硬さはダイレクトに伝わるし、アッパーに入った革のシワは歩く度にボクの甲を押し付け、5アイレットあっても昨今のスニーカーのホールド性には勝てない。スニーカーに慣れてしまうと、これ本当に履き慣らしたボクの革靴?って疑いたくなるくらいに、スニーカーとの履き心地とのギャップに驚いてしまう。
だからボク等は、ボク等の様にまた革靴を履きたいがスニーカーに慣れてしまったヒトが、
「やっぱり革靴っていいな」って思える革靴を作りたかったんだ。
しかも履いてもらえば必ず伝わる「何コレ!?まるでスニーカーじゃん!」って言われるような極上の履き心地の革靴を。

JOSEPH CHEANEY CHRISTOPHERⅡ×EEL Products   ¥59,000-
EEL Products Nakameguro のみの販売となりますのでご了承下さいませ。
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