2019.07.27

定番にならなかった洋服展 Part1.

Bon Jacket -2010SS-

Euphonica 井本征志 様より(http://euphonica.yokohama

初めて購入したEEL Products製品です。清潔感があり汎用性が高く洗濯も可能と、あまりにも具合が好くて、事あるごとに着ていました。ここからEEL Productsを愛用するようになって、店をオープンしたとき(2015年)も取扱いブランドとして真っ先に候補とした経緯がありますので、とても重要な一着です。残念なことに中年太りが始まってしまい、ちょっと肩とかが窮屈になってきたので、デザイン、素材はそのままに、幅をちょっと拡げて復刻してもらえないかなと(笑)。
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お盆の時に初めて婚約相手の実家へ挨拶に行くときに着ていくジャケットとして開発。長距離いの座り移動でもシワになりづらく、夏でも着れるように洗える生地を選びました。また、フランス語の「BON=良い」の意味から、着た人が良いジャケットと思ってほしくてその想いを名前に込めました。このBON JACKETがベースとなり、定番のベルボーイジャケットが誕生したため、惜しくも生産を終了させました。

インディゴジャケット、インディゴスラックス、ベッドパンツ-2015AW&SS-

CHANTILLY-2F 鈴木 様より(http://chantilly-2f.com

インディゴジャケット、インディゴスラックスは直営限定の商品でしたが魅力的すぎて買いに行っちゃいました。元々のジャケットもパンツも大好きなパターンだったので。ベッドジャケットは こちらはようやく時代が追いついてきた感じです。数年前の商品ですが お店で着ているとよくお客様から「同じのないんですか?」と聞かれるくらいです。当時は全然人気がなSALE品でした。。 ベッドジャケットはインディゴジャケットと正反対の印象で同じパターンで生地が変わるとここまで印象が変わるのかとビックリしますね。そんな時代の先を行くEEL Productsの洋服が大好きです。
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直営店限定のインディゴシリーズは、鈴木さんのようにあれを展示会に出展してほしいといお声を多く頂いた商品でした。生地がGパンのような綾織ではなく、US NAVYのような平織り生地を使ったことで、着心地も見た目も軽さが出せました。ベットジャケットは、真夏に快適に軽く羽織れるジャケットをつくりたかったのですが、 普通にリネンのテーラードジャケットではつまらい。ならばシャツ生地でまるでパジャマを外着で着ているような感覚のジャケットにしたくて作りました。ただLOOKBOOKの撮影時にモデルの体調が優れなく、このベットジャケットの着用画像が 本当のパジャマのように写ってしまったのは、いまでは笑い話です。

ポケッタブルジャケット -2014SS- 

ミルブックス主宰 藤原康二様より(http://www.millebooks.net/index.html

夏場にクーラーがきき過ぎている場所で気軽に着られて、着ない時にはバッグにコンパクトにしまえる上着が欲しいとずっと思っていたので、ポケッタブルジャケットはまさにそれを叶えてくれた服でした。発売の案内をいただいてすぐに購入しました。夏場にカバンの中にずっと入れていて、急の打ち合わせなどでジャケットを着用した方がよい場面でも大活躍してくれています。随分着込んで新しいのが欲しいのですが、もう作らないということで、色を染め直しして(私が着込み過ぎて、随分と色落ちしてしまったため)ずっと愛用しています。しかし、かなりクタッとしてきたので、同じようなアイデアの上着をぜひ発表して欲しいと心から願っております。
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まさに藤原さんが言う通り、旅先にコンパクトに持っていけるように開発したジャケット。 しかし、あまりジャケットを丸めて持ち運ぶという事が定着しなかったのか、また丸めてできたシワも味となるように、あえてシワになりやすい生地を選んだのがわるかったのか、皆様にあまり浸透 しなかった。また、その何年後に懲りずにポケッタブルコートを発売した。しかもそれはポケッタブル時に首に巻いてイス枕になるスグレモノだったが、同じく定着せずあえなく生産終了。しかし、僕らは本当に優れた機能と思っているので、今後も懲りずに作り出していきい。

ピクニックシャツ -2009SS-

Snipe 鴫原様より(https://www.rakuten.ne.jp/gold/snipe/

シャツの裾を絞れるのはなかなか無いと思います。絞った時のふわっとしたシルエットが好きです。ポケット位置も絶妙。何故かこのシャツを着ると気分が上がってました。沢山着過ぎてドローコード部分が破けてますが気に入ってたので補強して着てました。
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着丈の長いシャツを、自分の好みにあわせて丈を変えられるように作ったシャツ。また、シャツをINすると上半身に熱がこもるので、裾を絞って内側にクルッと入れると、シャツをINしているように見え、通気性があるシャツとして好評でした。このシャツを継いだ着丈の長いシャツは、様々なカタチになりながら毎年発表しています。

スポールクルー -2018AW-

ソコノワ 松村様より(https://www.sokonowa.com/aboutus

所有していたvintageサーマルやワッフルがくたびれてきたところに丁度登場したスポールクルー。薄すぎず厚過ぎずの絶妙な生地感。現行のサーマルは化繊を含む混紡地が多い中、オールコットンは とても嬉しかった点で二枚買い。実際着用して店頭に立ってみると、女性の方にも購入いただき即完売したアイテム。
秋・冬・春とヘビーに着まわしたが、へこたれない。スリーシーズン使えるヘタラナインナー。再販を熱望するが、直してでも着続けたい一着。
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スポールクルーはデザインが先行の企画ではなく、この生地有りきの商品企画でした。松村さんがおっしゃる通り、コットン100%なのに縮みが少なく、何度洗っても生地の経年変化がない最高の生地なので、デサインは特に加えず、軍モノのインナーベースにより着心地を考え、縫い目の段差を極力少なくするフラットシーマで縫製しています。EEL Productsのスタッフも多く愛用し、皆が再販を希望する生地ですが、これを作っていた機屋さんは今はなくもう一度作れないでいるが、いつかは生地をリプロダクトを再販したい製品です。

ブルドックパンツ -2010AW-

ソコノワ高田様より(https://www.sokonowa.com/aboutus

足元が冷える私には手放せないパンツ。一度履いたらダメでした。
マストな暖パンです。
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以前からヨーロッパのVINTAGE軍モノが好きでしたが、VINTAGE WOOLPANTSは裏地が付いていなものが多く、チクチクするのが苦手でした。とは言えキュプラのツルッとした生地が冬場に履くと、とても冷たく感じてしまい、しかも膝下には裏地が無いものが多く、足元が冷えるので冬場のWOOLPANTSにどこか苦手意識がありました。
ならば、裏に肌触りのよいコットンを全面貼り巡らせてしまおうと出来上がったパンツです。あえてフロントポケットやバックポケットは無くし、カーゴパンツのような大きなポケットを上に配置することで、荷物を入れた時にまるでブルドッグの垂れ下がったホッペみたいなシルエットと、ブルドックの勇ましさと軍モノのディティールの雰囲気から『ブルドックパンツ』と名付けました。

Bon Blouson LUX -2014AW-

6DIRECTIONS 合六様より  (https://6directions.net/SHOP/g2704/list.html

元々、ミリタリーアイテムであるMA-1をベースにしながら、表地に上質なウールカシミヤ、裏地に艶っぽいポリエステルのフェイクファー、バタ臭くなりがちなアイテムを色気のある顔に仕上げたEEL Productsらしい1枚。
高橋さん、渋谷さんの言うファッションが自由で、楽しいものであることを再認識させてくれるアイテムだ。EEL Productsは遊びと本気のさじ加減、力の抜け具合が絶妙で、表現力の豊かなブランドだと常々思っているのだけれど、本質として洋服への愛情、品の良さがあるからこんな万人受けはしないであろう、ひとクセある洋服も僕は大好きで、ついついお客様にご紹介したくなってしまう。。
定番にならないアイテム=挑戦、という意味でも毎回楽しみにしている。
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BON 仏語で良いという意味。僕らの作る洋服はよくフランス語と英語や日本語をミックスした名前を付けたりしています。MA-1をベースに上品かつまた少しゴージャスな素材選びをした都会的なブルゾンです。
このジャケットの少し前に似た企画でスプリットパンツというとても暖かくて上品なパンツがありました。そのパンツはかなり個人的に重宝しました。あと僕の友人もそのパンツを気に入ってくれて色違いまで購入してくれました。ちなみにそのパンツは値段も高かったので少量の生産しかできませんでした。

エレファントデニム -2016SS-

TIBETAN MARKET 佐竹様より (http://tibetan-market.com

定番の砂浜デニムを初めて展示会で試着した時に、ジーンズを楽に穿けることに衝撃を受けました。(それまで個人的にジーンズはジャストで穿いて、いかにアタリを出すかという概念しかなかったと思う。しかし決してルーズではなく、ゆとりのあるワタリからキュッとテーパードの入るシルエットは上品な印象も持ち合わせ、今でもよく穿いています。エレファントデニムが登場した時も同じような感覚を覚えました。ストンとまっすぐ落ちるワイドシルエットは、オーバーサイズでジーンズを穿いた時のようなバランス。だけど腰周りはちゃんと合っている。ウエストの大きいパンツはベルトで締め上げると腰に生地がたまりゴワゴワに、、そんなことがない、ありそうでない名作パンツです。
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砂浜デニムというゆるいテーパードデニムとは一味違うデニムを作ろうと思い作成に取り掛かったデニムです。像の足のように太くて勇ましい様からエレファントデニムと名前をつけました。正直だれでも履けば似合うデニムではないと思うのですが、これを履きこなせる人とは仲良く食事ができると思ってます。あくまで個人的な意見ですのでご了承ください。
「ただ太いだけではなくなんか上品なんだよな」弊社スタッフが履いてると思います。

2019.06.24

EEL Products ironari SPRING&SUMMER SAMPLE SALE

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いつもご愛顧頂き誠にありがとうございます。日頃の感謝を込めて ironari gohongiにてEEL Products & ironariのサンプルセールを行います。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
 
期日 6/28 (Fri.) 29(Sat.)  30(Sun.)
会場 ironari gohongi 目黒区五本木 2-39-4 1F  TEL03.5724.3340
時間    OPEN 13:00 – CLOSE 18:00 (最終日 17:00 CLOSE)
 
期間中、クレジットカードのご利用ができません。また返品・返金、交換等は承ることがで きませんので、予めご了承下さいませ。
※ 3日間いつご来店されても楽しんで頂けるように、商品内容を均等に振り分けております。
 
スペシャルイベントとしまして、6/30(Sun.)はmasamoto(https://www.instagram.com/masamoto.sake/?hl=ja)の自然派ワインや冷たいお飲み物をご用意 してお待ちしております。
お買い物以外でも楽しめるイベントとなっておりますので、是非皆さまお越しくださいませ。

2019.06.18

TOOLS 2019 暮らしの道具展

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この度、阪急うめだ本店で行われる TOOLS2019 暮らしの道具展にEEL Productsも参加いたします。
会期中は代々木八幡のイタリアンレストランLIFEのオーナーシェフ相場正一郎氏と共同開発をしたプロダクツを販売いたします。
ぜひ皆様ご来場下さいませ。
 
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会期:2019年7月3日(水)~7月8日(月)※最終日は18時終了
会場:阪急うめだ本店 9F 祝祭広場 http://www.hankyu-dept.co.jp
 
2011 年、“ 衣食住を想像する道具 ” をコンセプトに、流行や消費に流されない暮らしの価値観を提案し、一大ムー ブメントを巻き起こしたライフスタイルカタログ『TOOLS』。翌年、刊行された第 2 弾は、アメリカ、ドイツ、フラ ンスなど世界 9 カ国でも販売され、国内外で大きな反響を呼びました。そして、2019 年 7 月。7 年ぶりに待望の復 活を果たす第 3 弾『TOOLS 2019』(アカツキプレス/オークラ出版)の出版を記念し、誌面に登場するブランドや ショップが一同に介するスペシャルイベントを「阪急うめだ本店 9 階 祝祭広場」にて開催いたします。約 50 社の ブランドや作り手たちのアイテム販売に加え、インテリアスタイリスト作原文子が『TOOLS』の世界観をスタイリ ングで表現。これからの暮らしのアイデアや楽しみ方を「祝祭広場」の空間を使いご提案いたします。モノづくりの 背景を知り、作り手と思いを共有できる特別な 6 日間。みなさま、ぜひお出かけください。https://www.mountainmorning.jp
Brand & Shop List

ACTUS,AKATSUKI PRESS by Oakla Publishing Akihito woodworks,Araheam,Ballistics,Blundstone,CIBONE,CINQ,DETAIL,DEWALT,dieci,EEL Products,fog linen work,FreshService,graf,GROWN ALCHEMIST,HARU Stuck-on design,HIGHTIDE,Herman Miller,JETMINMIN,Karin,Kerzon,Le Vésuve,LIFE,LTshop,MAKOO,Matsunoya MARKAWARE Marshall,miiThaaii,MOUNTAIN MORNING MYSET ,NOMAD,PACIFIC FURNITURE SERVICE PAPIER LABO.,RHYTHMS,Playmountain,PUEBCO,SAIKAISHOP,STUDIO PREPA,Swimsuit Department,TEA & TREATS,TEMBEA,The Tastemakers & Co.,UEKIYA GREENPLAZA21 VOIRY,zakkaworks,and more……

2019.05.24

Touareg Silver Column

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トゥアレグシルバーはサハラ砂漠で生活する遊牧民族「トゥアレグ族」が身につけているアクセサリーです。トゥアレグ族とはアルジェリア・ニジェール・マリの砂漠地帯を中心に周辺諸国にも居住するベルベル系ラクダ遊牧民の事を指します。彼らは「サハラの青い貴族」として、神秘的な青い衣をまとい、かつて広大なサハラに君臨したトゥアレグ族は独自のモチーフを持っており、美しいアクセサリーの製作者として世界にも知られています。トゥアレグ族は金製品を好まず、金を身に着けることは忌まれています。かわりに銀を珍重しシルバーアクセサリーの製作が発展してきました。その表面に刻まれている美しい文様は、それぞれ意味があり、事物、物語、寓意などを象徴しています。特に父から子へと代々受け継がれてきたアクセサリーには、家族の歴史などが文様として刻まれていることもあり、伝統的な工芸品として重宝されています。またシルバーアクセサリーに多いシルバー925(スターリングシルバー)ではなく、純銀に近い純度の高いシルバーを使用している事もこのトゥアレグシルバーの特徴です。その洗練されたデザインと繊細な技巧は、数年前にエルメスのコレクションでベルトのデザインを手がけた事で世界的に有名になりました。トゥアレグ族でも彫刻をできる熟練の作り手が年々少なくなっており、世界的にも希少性が高いものとなっています。またヨーロッパでネイティブジュエリーというとこのトゥアレグシルバーがあげられるほどポピュラーなものとなっています。
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EEL Products Nakameguroで取扱う経緯についてお話しすると、まず日本でシルバーアクセサリーのイメージとしてよくあがるのがアメリカのナバホ族やホピ族のインディアンジュエリーになります。もちろん僕も好きで若いときは身につけていましたが、どうしても歳を重ねるにつれて、デザイン性が高いものやボリューム感が出すぎている主張の強いアクセサリーを遠ざけるようになり、シンプルでさりげなく着用できるアクセサリーをずっと探していました。そこで出会ったのがトゥアレグシルバーでした。トゥアレグシルバーは細身でデザインも控えめなものが多く、さりげなく着用出来ます。また主張がそんなに強くないので、数本の重ね付けや時計などの他アクセサリーと合わせてつけられるのも魅力の一つです。何より僕らの作る洋服とも相性もとても良く、トレンドや年齢に関係なく、長く愛着を持って愛用できるモノだと思い取り扱いを始めました。実際、普段アクセサリーをされない方の入門としても着用しやすく、また僕のように改めてシルバーアクセサリーの魅力を再発見できるきっかけにもなってくれるのではないかと思っています。アフリカ特有のエキゾチックな雰囲気とトゥアレグ族の長い歴史から生まれるスピリチュアルな空気感をぜひ店頭で体感下さいませ。

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5/25(土)から6/2(日)までBijoux Touareg du Saharaと題しましたTouareg SilverのイベントをEEL Products Nakameguroにて開催いたします。

会期中はコレクションラインにはないリング、バングル、ネックレスなどの1点物のアンティーク品から、現代の職人が作った作品が100点以上ご覧いただけます。

貴重なこの機会にぜひご来店下さいませ。

 

2019.05.24

これまでにない発想でベーシックな服をつくるブランド 〈EEL Products〉POP UP SHOP in SPBS

eelproducts
 
平素は格別のご愛顧賜り誠にありがとうございます。
この度、本書『イールプロダクツ』の発売を記念して、SHIBUYA PUBLISHING &BOOKSELLERS 様にてPOP UP SHOPを開催いたします。
本書『イール プロダクツ』に加え、弊社定番アイテムも多数展開予定となっております。
ぜひご来店下さいませ。
 
「これまでにない発想でベーシックな服をつくるブランド〈EEL Products〉POP UP SHOP in SPBS」
日時:2019年5月27日(月)~6月9日(日)*最終日は18時まで
場所:SPBS本店ギャラリースペース(東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山 1F)
詳細は下記URL からご覧下さいませ。
https://www.shibuyabooks.co.jp/event/5056/
 
SPBS
幅広い年代の人が親しむことができる “本” が持つ機能に着目し、本を売るだけに止まらないさまざまな価値を提供しています。10年後も、20年後も、たくさんの人が本を楽しんでいる世の中であってほしい。そんな未来を目指し、本と編集の力で、日本と世界をおもしろくしていきます。
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