毛玉にならないニット
このノルディックセーターとノルディックハイネックは、全くと言っていい程に毛玉ができない。
もう昨年のノルディックシリーズをお持ちの方には共感していただけると思うが、本当に毛玉が全くできない。そりゃ良く見ると1シーズンで1つや2つはできると思うがでも本当にその程度。
別に毛玉ができるニットが悪いわけではなく、欧米では毛玉ができることが良いセーターの証であり、毛玉ができることがニットを育てること、なんて話も聞く。確かに味があってそれはそれで良いとも思うが、でも心の奥のどこかに毛玉ができるとちょっと残念に思う僕がいる。これもやっぱりできたか…まあ仕方ない、だってそれがニットだもん…。
そんなことを考えながら、17AWにこのノルディックセーターはどうなんだ?と僕は袖を通した。五回くらい着てそろそろ毛玉ができているかとノルディックセーターを見たら、驚くほど毛玉がどこにもない。そこで悪ノリした僕は年末に実家のコタツでわざと子供とゴロゴロしてみたが、それでもできない。そればかりかこのニットは本当にウール100%かと思うほどに型すら崩れなかった。
なぜこのニットは毛玉ができないか気になり過ぎた僕は見附のニット工場の方に、なぜこのニットは毛玉ができないのか?毛玉になるニットとならないニットの違いとは何か?を聞いてみた。そしたらニッターさんから返ってきた言葉が「私達もわからないんですよ。」「!?え…。」
ニットには何百の糸の種類があり、何百通りの編み方がある。なので何万通りのニットが存在するんです。だから全てはやってみないとわからないとの事だった。僕は唖然とした。じゃあ僕らは偶然その奇跡の確率で、毛玉にならない糸と編み方に出会ったってこと…。なんて凄いことだ!そんなことを思い出しながら、もうすぐ僕のノルディックセーターは2年目の冬を迎える。
さあ、今年はどうだ?
↓上の袖が新品。下の袖が2017に着倒した私物。袖下にほとんど毛玉がない。